EOS-1DsMarkU
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  私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム
EF50mmF1.2L USM

待望の50mmLレンズEF50mmF1.2L USMは単焦点レンズとしてキヤノンユーザの注目度は一番だと
思います。そこで、このコーナーお得意の「赤帯対決」をしてみました。ズームレンズでは
評判の高いEF24-70mmF2.8L USMと画質比較してみました。さて、どのような結果に
なったでしょう。今回の比較は私個人の技量でのテストです。レンズカメラの
個体差もありますからその当たりも加味してご覧下さい。

1670万画素(4992×3328)ピクセルでの
EF50mmF1.2LUSM vs EF24-70mmF2.8L USM 画質比較

撮影条件

室内、スリガス越し太陽光、シャッタースピードオート、ISO100、マニアルフォーカス(アングルファインダー)、
ハスキー3段、リモートスイッチ、ミラーアップ、JPEGラージ、カラーマトリックス(高彩度)

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
カットして同条件、無修正でJPEG保存しています。

EF50mmF1.2LUSM EF24-70mmF2.8L USM
F2.8オリジナル画像ダウンロード F2.8オリジナル画像ダウンロード
F8オリジナル画像ダウンロード F8オリジナル画像ダウンロード
注意)オリジナル画像はEOS-1DsmkUでの画像のため一枚のファイルサイズが10MBありますのでご注意下さい。
オリジナル画像の切り取り位置
絞り開放での撮影
(中心部) EF50mmF1.2L USM (中心部) EF24-70mmF2.8L USM
まず双方開放絞りでの画質は幾分24-70mmの方が良いように思います。50mmF1.2はやや柔らかい
描写でしょうか。ただ、50mmF1.2はボケも大きいので同条件での比較でないと不公平に感じます。
まさにF1.2の描写としては良い方だと思います。

(周辺部) EF50mmF1.2L USM (周辺部) EF24-70mmF2.8L USM
周辺部でも、やはりボケ味が50mmF1.2の方が明らかに大きく画質の問題か被写界深度外なのかの
判断が難しいようです。

絞りF2.8での比較
(中心部) EF50mmF1.2L USM (中心部) EF24-70mmF2.8L USM
こちらは同じ絞り地なので同条件での比較です。やはりEF50mmF1.2の画質は素晴らしい
ですね。花弁の質感がしっかり描写されています。24-70mmも素晴らしい画質
ですが相手が悪かったようです。

(周辺部) EF50mmF1.2L USM (周辺部) EF24-70mmF2.8L USM
左上の茎の部分をご覧下さい。EF50mmF1.2は質感が描写されていますが24-70mmでは少し
ボヤっとした感じです。この辺に単焦点レンズとズームレンズの差が出たように
思います
。やはり単焦点の周辺画像は素晴らしいです。

絞りF4.0での比較
(中心部) EF50mm F1.2L USM (中心部) EF24-70mm F2.8L USM
ほぼ双方の画質の差は無くなってきたように思います。ただ筆者はEF50mmF1.2の方がやや良さそうに思います。

(周辺部) EF50mm F1.2L USM (周辺部) EF24-70mm F2.8L USM
こちらはF2.8に比べると24-70も大分周辺画質は向上してきています。しかし、EF50mmF1.2も同様に
良くなっていますから周辺部は若干の差がまだありそうです。

絞りF5.6での比較
(中心部)EF50mm F1.2L USM (中心部)EF24-70mm F2.8L USM
F4まで絞れば双方差が無くて来ました。やはりどちらもLレンズらしい素晴らしい描写性能です。
ただ、やはり単焦点のEF50mmF1.2のほうが抜けが良さそうな印象は受けます。

(周辺部)EF50mm F1.2L USM (周辺部)EF24-70mm F2.8L USM
こちらも同じレンズで撮った写真のようで、まさに差を感じません。EF24-70mmF2.8L USMはF5.6まで絞れば
周辺部画像も単焦点とほぼ同じ描写になりそうです。

絞りF8での比較
(中心部)EF50mm F1.2L USM (中心部)EF24-70mm F2.8L USM
風景写真ではよく使うF8の描写は双方素晴らしい画質です。色のにじみもなくまさに双方デジタル対応
レンズらしい画質です。

(周辺部)EF50mm F1.2L USM (周辺部)EF24-70mm F2.8L USM
バックのボケ味も似た印象です。50mmレンズだとF8でも近接はホケます。双方とも
レンズ周辺部まで全く問題ない画質のように思います。

開放絞りでのボケ比較
EF50mm F1.2L USM 絞りF1.2 EF24-70mm F2.8L USM 絞りF2.8
EF24-70mmF2.8L USMは比較的ボケの綺麗なズームレンズですがさすがにF1.2と比べるとここまで
ボケ具合が違ってきます。花弁を見てみるとEF50mmF1.2の真のあるボケが素晴らしいです。

EF50mm F1.2L USM 絞りF1.2 EF24-70mm F2.8L USM 絞りF2.8
こちらはハイライト部分のアップ画像です。右の24-70mmではシベなどが二線ボケが少し出ているのが
気になりました。他の部分ではさほど気になりませんでしたがEF50mmF1.2は綺麗なボケでした。


感想

今回のテストはEOS-1DsMarkUフルサイズC-MOSセンサー、1670万画素を利用してのテストです。
結論としては双方デジタル対応された素晴らしい描写のレンズであることを今回再認識させられ
ました。しいて違いを見つけようとすると、絞り開放付近の描写は若干柔らかい感じですが
周辺部は単焦点レンズに軍配が上がるようです。従ってEF24-70mmF2.8L USMはもF5.6まで
絞れば周辺部画像も単焦点と勝負できそうです。後、画面周辺部のボケ味もしいて言うと
単焦点の方が綺麗です。ズームレンズは携帯性のメリットや繊細なフレーミングには欠
かせないレンズですがあえて描写にこだわるとしたらやはり単焦点も一考の余地が
ありそうです。少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。

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