EOS-1DsMarkU
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  私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム
EF50mmF1.2L USM

本日1月26日発売のEF50mmF1.2L USMをEF50mmF1.4USMと比較してみました。50mmは標準レンズ
と呼ばれ一番人間の目の両角に近く利用頻度の多いレンズです。今までEFレンズの50mm
にはF1.0と言う巨大前玉レンズがありましたが生産中止となり、新たなLレンズの発表
が待たれていました。今回の比較は私個人の技量でのテストです。レンズカメラの
個体差もありますからその当たりも加味してご覧下さい。

1670万画素(4992×3328)ピクセルでの
EF50mmF1.2LUSM vs EF50mmF1.4USM 画質比較

撮影条件

室内、蛍光灯、シャッタースピードオート、ISO200、マニアルフォーカス(アングルファインダー)、ハスキー3段、
リモートスイッチ、ミラーアップ、JPEGラージ、カラーマトリックス(高彩度)

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
カットして同条件、無修正でJPEG保存しています。

EF50mmF1.2LUSM EF50mmF1.4USM
F1.2オリジナル画像ダウンロード 無理です!!
F1.4オリジナル画像ダウンロード F1.4オリジナル画像ダウンロード
F2.0オリジナル画像ダウンロード F2.0オリジナル画像ダウンロード
注意)オリジナル画像はEOS-1DsmkUでの画像のため一枚のファイルサイズが10MBありますのでご注意下さい。
オリジナル画像の切り取り位置
絞りF1.4での比較
(中心部) EF50mmF1.2L USM (中心部) EF50mmF1.4 USM
右のEF50mmF1.4は絞り開放での撮影だが中心部の描写は双方変わりない気がする。

(下端部) EF50mmF1.2L USM (下端部) EF50mmF1.4 USM
周辺部の解像はさほど差がない感じだが輪郭の「にじみ」が明らかにF1.2Lの方が少ない。
このあたりはデジタル対応レンズの良い点だ。

絞りF2.0での比較
(中心部) EF50mmF1.2L USM (中心部) EF50mmF1.4 USM
筆者は花弁のディテーテルなどF1.2Lの方が良いように感じるがいかがでしょう。
ほんとに素晴らしい解像度だ、この描写はズームレンズには難しいだろう。

(下端部) EF50mmF1.2L USM (下端部) EF50mmF1.4 USM
こちらも明らかに白い花弁の輪郭の「にじみ」がF1.2Lの方が少ない。やはりレンズ周辺部で
デジタル対応と対応無しの旧レンズの差が出てしまった。

絞り開放での比較画像
絞りF1.2 絞りF1.4
(中心部) EF50mm F1.2L USM (中心部) EF50mm F1.4 USM
私のEF50mmF1.4USMは当たりレンズのようで開放からとてもシャープだ。F1.2Lに負けていない。
F1.2Lも一絞り明るい大玉レンズでも開放描写は問題なく素晴らしい。

(下端部) EF50mm F1.2L USM (下端部) EF50mm F1.4 USM
一絞りのボケの違いを比べる事もあえてしてみよう。一絞り上がって不利なF1.2Lだが素晴らしい描写だ。
上の緑の葉のボケ具合などヌメっとした描写が素晴らしい。
F1.4は花弁の周りの「にじみ」がやはり気になった。

絞り開放で周辺光量の比較画像
絞りF1.2 絞りF1.4
EF50mm F1.2L USM EF50mm F1.4 USM
室内で蛍光灯での撮影のため周辺光量不足は著名に感じます。F1.2Lの方が周辺光量不足が多いように感じ
ますが明るさが幾分異なるため撮影した感じではほぼ同じように思えました。ただこれはフルサイズの
センサーではこんな感じですがAPS-Cサイズの30DやkissXDではほとんど感じないでしょう。

風景写真での比較画像
絞りF1.4での比較
EF50mm F1.2L USM EF50mm F1.4 USM
こちらは風景での比較です。ほぼ中央部の画質ですが屋根のテレビアンテナはほぼ同等の解像ですが
右側の木の枝をご覧下さい。筆者も先ほどの室内の花の結果からこれほどの違いは無いと
思いましたがやはりEF50mmF1.4の開放描写は柔らかいというのがわかったような気がしました。
バックの青い山並みもよく見てみると左のEF50mmF1.2Lの方が克明に描写されています。


感想

今回のテストはEOS-1DsMarkUフルサイズC-MOSセンサー、1670万画素を利用してのテストです。
絞りF1.2やF1.4の絞り開放でのシャープな写真を撮ることの難しさを今回再認識しました。三脚、リモートスイッチ、
ミラーアップ、マニアルフォーカスでもパソコン画面で100%表示すると何枚もボケ写真を量産して、
アングルファインダーの2.5倍を使ってやっと今回の画像比較に使える写真が撮れました。
今回のテストで一番気になったのはEF50mmF1.4の画像周辺部の色にじみです。これもデジタル
カメラではより強調されるのでしょう。画質は近景では双方素晴らしい描写でしたが、風景写真
では、絞りF1.4同士ではやはり開放撮影のEF50mmF1.4の描写は柔らかいと言うことがわかり
ました。また、周辺光量不足は双方のレンズとも同程度と思います。最後にF1.2Lはフォーカス
リングを回す手応えがF1.4とは全然違いマニアルフォーカスが楽しくなりますね。
少しでも皆さんのご参考になれば幸いです。

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