オーナーサイト
私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム

フルサイズ一眼レフカメラも新たな時代に突入してきました。各社からミラーレス一眼
カメラが発売されています。すなわちファインダーへミラーで実写を映すのではなく
LED液晶に写った画像でフレーミングやピント合わせを行うカメラです。
勿論メリット、デメリットありますが、ミラーが無い分本体がとても小型になります。
このカメラのファインダーは576万画素のOLEDで非常に見やすいのが特徴で
マニアルフォーカスも本体後ろの液晶でのライブビュー表示より見やすいです。
ピントの合った所の色を変えるピーキング機能も大変便利です。

注意)Canon EFレンズはタムロンマウントコンバータMC-11を付けての撮影です。
このコンバーターはレンズは入っていないので画質への影響はほとんど無いと思われます。
そしてこのカメラは画質優先のためローパスフィルターが内蔵されていません。
従ってやや擬色が発生していると思われる場面がありますのでご承知おきください


SONY Eレンズ×CanonEFレンズ2本×APO-LANTHAR
4本のレンズを同一カメラで撮影比べ
6100万画素(9504×6336)ピクセルでの画質比較


撮影条件
絞りF5.6、シャッタースピードオート、ISOAUTO、マニアルフォーカス、ハスキー3段、リモートスイッチ、レンズ&本体手ブレ補正OFF

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像をピクセル等倍表示から
同一ソフトを使って無修正、同一条件でカット&JPEG保存しています。

レンズ中心部の撮影画像  赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
レンズ周辺部の撮影画像 赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
SONY FE24-105mm F4 G OSS Canon EF24-70mm F4L IS USM + MC-11
焦点距離約65mm
(中心部) SONY FE24-105mm F4 G OSS (中心部) Canon EF24-70mm F4L IS USM

(周辺部) SONY FE24-105mm F4 G OSS (周辺部) Canon EF24-70mm F4L IS USM
SONYのこのレンズはとても評価の高いく発売当初品薄がつづいた人気の標準ズーム、Gマスターレンズでは無いが画質が良く
コストパフォーマンスの良いレンズだ。望遠側も105mmあり、これ一本で事足り事が多いので旅行などにはもってこいのレンズです。
もう一方のCanonもF4通しのレンズですがLレンズ対応となっており、画質には定評があるズームで上位のF2.8レンズより
小型で携帯性に優れ風景写真撮影にはもってこいのレンズです。

さて、評価チャートの結果だが両者ほぼ互角に感じるが細かなところを見ていくと中心部、周辺部ともにややCanonEF24-70mmF4が解像度は
勝っているように感じる。ただ差はほんのわずかなので普段の撮影では気がつくレベルでは無いでしょう



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
Canon EF24-70mm F4L IS USM + MC-11
焦点距離約65mm
(中心部) APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical (中心部) Canon EF24-70mm F4L IS USM

(周辺部) APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical (周辺部) Canon EF24-70mm F4L IS USM
今度はコシナの自信作フォクトレンダーAPO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの登場です。オートフォーカスが使えないマニアルフォーカスレンズ
ですが。その画質にはとても定評のあるアポクロマート設計のレンズで光の三原色RGBのそれぞれ異なる波長に起因する軸上色収差を徹底的に
抑えることで、高い次元での色再現度が得られるということが最大の特長です。大型非球面レンズ1枚+異常低分散ガラス6枚もの贅沢な
構成です。そして、ヘリコイドの回転感触が素晴らしくヌルっとした感触とマクロ仕様のため回転角が広く細かな調整が可能です。

チャートの結果を見てみると差は誰が見ても歴然とわかります。レンズ中央部の圧倒的な解像度、そして周辺部でも画質劣化が少ないのが
特徴です。そして、風景などを撮影すると抜けが良くすっきりとした絵柄でその場の空気間が伝わる作品が撮れます。



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
Canon EF50mm F1.2L USM + MC-11
焦点距離65mm&50mm
(中心部) APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical (中心部) Canon EF50mm F1.2L USM

(周辺部) APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical (周辺部) Canon EF50mm F1.2L USM
先ほどは単焦点レンズとズームレンズの比較なので今度は同じ単焦点レンズどおしの比較です。APO-LANTHARは焦点距離65mmなので
CanonEFレンズに同じ焦点距離のレンズが無いため50mmのレンズと比べました。EF50mmF1.2LもLレンズで写りには定評が
ありますが画面中央部は検討していて、さすがはLレンズです。ほぼ互角ですが、やはりよく見てみるとAPO-LANTHARの方が
間違いなく解像しています。そして、周辺部画像の比較では歴然とした差がでてしまいました。F1.2ととても明るいレンズ
ですがその分、周辺部の高解像度化は難しいのかもしれません。ただ、このF1.2と言う明るさはとても利用価値が
ある明るさで、ボケも大変綺麗なレンズです。



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
焦点距離65mm 絞りF5.6と開放F2の比較
(中心部) 絞りF5.6 (中心部) 絞り開放F2
APO-LANTHARの絞りF5.6と開放絞りF2を比較してみました。同じレンズを使っての撮影ですが三脚が動いてしまって画像の大きさが
異なっていますのでご承知おきください。しかし、そんな差も関係なく絞り開放でも素晴らしい解像です。普通カメラの
レンズは開放から2段くらい絞った絞り値が一番解像度が良くなります。すなわち絞り開放画質はどんなレンズでも
わずかに劣ります。しかし、このレンズは開放絞りで撮影しても画質がほとんど変わらないという素晴らしい結果でした。




感想

今回のテストはSONYのα7R W (6100万画素)を使って4種類のレンズを比較してみました。単焦点レンズ、ズームレンズはそれぞれの
特徴を理解して使い分けたい物です。また、今回マニアルフォーカスレンズも、その素晴らしさも改めて認識させられました。
私は中盤カメラも使っていますのでマニアルフォーカスレンズや三脚使用にはまったく抵抗がありません。
6100万画素を生かすには高解像度レンズは必須でこのあたりをしっかり理解してないと宝の持ち腐れに
なってしまうでしょう。後、このカメラは多彩なオートフォーカス設定と正確さと早さが特徴です。
スポーツ撮影、レースや汽車などの動き物にもぴったりのカメラですし、瞳オートフォーカスを使った
ポートレート撮影もピントの合った素晴らしい作品が撮れるでしょう。

Home