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私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム

フルサイズ一眼レフカメラも新たな時代に突入してきました。各社からミラーレス一眼
カメラが発売されています。すなわちファインダーへミラーで実写を映すのではなく
LED液晶に写った画像でフレーミングやピント合わせを行うカメラです。
勿論メリット、デメリットありますが、ミラーが無い分本体がとても小型になります。
このカメラのファインダーは576万画素のOLEDで非常に見やすいのが特徴で
マニアルフォーカスも本体後ろの液晶でのライブビュー表示より見やすいです。
ピントの合った所の色を変えるピーキング機能も大変便利です。

注意)Canon EFレンズはタムロンマウントコンバータMC-11を付けての撮影です。
このコンバーターはレンズは入っていないので画質への影響はほとんど無いと思われます。
そしてこのカメラは画質優先のためローパスフィルターが内蔵されていません。
従ってやや擬色が発生していると思われる場面がありますのでご承知おきください


EマウントAPO-LANTHAR×CanonEFレンズ
50mmレンズを同一カメラで撮影比べ
6100万画素(9504×6336)ピクセルでの画質比較


撮影条件
絞りF5.6、シャッタースピードオート、ISOAUTO、マニアルフォーカス、ハスキー3段、リモートスイッチ、レンズ&本体手ブレ補正OFF

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像をピクセル等倍表示から
同一ソフトを使って無修正、同一条件でカット&JPEG保存しています。

レンズ中心部の撮影画像  赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
レンズ周辺部の撮影画像 赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
フォクトレンダー
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
Canon EF50mm F1.2L USM + MC-11
焦点距離50mm
(中心部) APO-LANTHAR 50m F2 Aspherical (中心部) Canon EF50mm F1.2L USM

(周辺部) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical (周辺部) Canon EF50mm F1.2L USM

初めに撮影距離が異なっていてピクセル等倍画像の大きさが少し異なっていますのでご承知おきください。しかし、多少の差なので
画質に関しての評価にさほど影響しません。まず、中心部の解像度ですがどちらも甲乙付けがたい素晴らしい解像です。
しかし、画面周辺部の画像はAPO-LANTHARの圧勝のようです。APO-LANTHARはどのレンズも画面周辺部も中央部とほとんど
かわらない高解像です。それに加えて絞り開放でも絞っても画質がほとんど変わらないというほんとに素晴らしいレンズです。
しかし、一点気になるのは軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計ということですが
今回の撮影では細かなところにブルーの色収差が出ているように見えます。これはEFレンズも同様です。




EマウントAPO-LANTHAR×CanonEFレンズ
50mmレンズを同一カメラで撮影比べ
マニアルフォーカス時の ピントの合った所の色を変えるピーキング機能比較

フォクトレンダー
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

Canon EF50mm F1.2L USM + MC-11
SONY α7RWは2段階のプレビュー機能があります。このプレビュー拡大機能でマニアルフォーカスするとオートフォーカスより
厳密なピントあわせが可能です。ためしにオートフォーカスで撮影した画像をピクセル等倍したものと比べると
画質の差は明らかです。ただしカメラブレが無い画像で比較することが大前提です。手持ち撮影では
厳密な比較はできません。というのは三脚を利用しても簡単にぶれた画像になってしまうからです。
そして、このマニアルフォーカスピント合わせも11.9倍まで拡大してもピントの頂点はなかなか
合わせるのは難しいです。そこでピントの合った位置の色を変えるピーキング機能を
利用します。色も変えられるのですがバックの風景にあまり影響しない
黄色に設定しています。上記の2枚のカメラ背面液晶画像をご覧ください。
明らかに APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalの方が黄色の部分が多くあります。
この黄色の面積ができるだけ多い時がピントの頂点です。
この画像を見ただけでいかにシャープなレンズかがわかってしまいます。
なお、このピント調整はカメラ背面の液晶よりファインダーの方が
合わせやすいです。




感想

今回のテストはSONYのα7R W (6100万画素)を使って標準単焦点レンズを比較してみました。APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalは
コシナ社がフォクトレンダー市場最高の標準レンズとして開発したレンズです。レンズも小型でαとぴったり合い、
マニアルフォーカスのヘリコイド動作感がなんともいえない良い感触です。ピントがきっちり合った画像は
立体感があり、背景から浮き出して見えます。まさに6100万画素のカメラを生かせるレンズだと思います。


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