PENTAX 645D

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PENTAX 645D

PENTAX 645D vs EOS-1DsMarkV RAW現像画像比較

4000万画素(7264×5440)ピクセル センサーサイズ 44×33mm
vs
2110万画素(5616×3744)ピクセル センサーサイズ 36×24mm


PENTAX 645D

PENTAX 645Dの撮影の様子


EOS-1DsMK3

EOS-1DsMarkVの撮影の様子


今回はPENTAX 645DとEOS-1DsMarkVのRAW保存画像を比較してみた。実際の風景撮影での両機の利用者は
カメラ内JPEG保存画像よりもRAW保存画像をパソコンにて現像してプリントする人たちの方が多いだろう。
なお、この撮影はあくまで個人の技術、知識、個体での撮影であることをご了解ください。

共通撮影条件

PENTAX 645D-絞りF11、シャッタースピードオート、ISO200、ベルボンマーク7G三脚、標準フード、ミラーアップ
リモートスイッチ、ピント合わせはマグニファイヤー利用、カスタムイメージは風景


EOS-1DsmkV-絞りF11、シャッタースピードオート、ISO100、ハスキー3段三脚、標準フード、ミラーアップ
リモートスイッチ、ピント合わせはライブビュー10倍拡大を利用、ピクチャースタイルは風景

画像処理
見本写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像を画面100%表示から
トリミングして同条件、無修正でJPEG保存しています

なおPENTAX 645DのRAW現像はDNG形式はPhotoshop CS4のCamera RAW5.0を利用
また、PEF形式はPENTAX Digital Camera Utility 4を使って現像処理

EOS-1DsmkVのRAW現像はDigital Photo Professional Ver3.4.1.1を利用して現像
使用レンズFA645 150mmF2.8 使用レンズEF135mmF2 L USM
FA645 150mm EF-135mm
EOS-1DsMKVのJPEG画像とRAW画像の比較
それぞれの見本画像をクリックするとオリジナル画像が新ウィンドウで開きます。
JPEG画像 RAW現像画像
部分画像拡大100%表示での比較
(上部の黄色領域の拡大画像)
EOS-1DsMKV(JPEG画像) EOS-1DsMKV (DPPによるRAW現像画像)

撮影チャートの一部分をCRTにて100%表示にしてカットした画像比較です。保存は無修正で同条件です。
他の部分はオリジナル画像でご覧頂きたい。さて、まず驚いたのはEOS-1DsMKVはカメラ内JPEG保存と
RAW現像画像がこれほど画質に違いがあるとは思わなかった。一般に言われているようにCanonは
比較的この差が大きいようだ。風景写真はRAWで撮るというのはおすすめである。

PENTAX645DのJPEG画像とRAW画像の比較
それぞれの見本画像をクリックするとオリジナル画像が新ウィンドウで開きます。
JPEG画像 RAW現像画像
PEF形式PENTAX Digital Camera Utility 4
部分画像拡大100%表示での比較
(上部の黄色領域の拡大画像)
PENTAX 645D(JPEG画像) PENTAX 645D(PEF形式PENTAX Digital Camera Utility 4)

さて、今度はPENTAX645DでのJPEG画像とRAW:現像画像の比較である。こちらは私の目にはさほど違いが無いように見える。
逆の言い方をするとカメラ内JPEG保存がとても優秀だと言うこともできる。また、RAW画像処理ソフトの性能による差も
あるかもしれないので下に別の処理ソフトでの画像比較をした。

PENTAX645DのRAW画像処理ソフトの比較
それぞれの見本画像をクリックするとオリジナル画像が新ウィンドウで開きます。
RAW現像画像
DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0

RAW現像画像
PEF形式PENTAX Digital Camera Utility 4
部分画像拡大100%表示での比較
(上部の黄色領域の拡大画像)
PENTAX 645D(DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0) PENTAX 645D(PEF形式PENTAX Digital Camera Utility 4)

さて、今度は同じPENTAX645Dを使って撮影した画像の比較です。違いはRAWの保存形式で一方はDNG形式で保存してPhotoshop CS4のCamera RAW5.0を利用
して現像した画像だ。もう一方はPEF形式で保存してPENTAX Digital Camera Utility 4を使って現像したものである。さて、皆さんもこの画像を見て多分驚いた
事だろう。PENTAXに付属の現像ソフトより一般の画像処理ソフトによる画質の方がとてもシャープで線が細い、まさに前者の方はCanonのDPPのような
感じで画像ができあがっている。私は前者の方が風景写真には向いているように思うが、皆さんはどのように感じただろうか。

部分画像拡大100%表示での比較
PENTAX 645D(DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0) PENTAX 645D(PEF形式PENTAX Digital Camera Utility 4)

こちらは壁の部分の階調部分のノイズを見てほしい、前回のJPEG画像比較、EOS-1DsMkVとの比較でもこのランダムノイズが645Dは大きく感じた。やはり今回のRAW画像でも
645Dはランダムノイズが目立つ、ただ、上記画面左のDNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0で現像した画像はあきらかに右の画像に比べると
ランダムノイズが少ない。この結果も上記の解像度比較と同様にDNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0を使った方がより綺麗な
画像が得られそうだ。

PENTAX645DとEOS-1DsMKV RAW画像の比較
PENTAX 645D(DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0) EOS-1DsMKV (DPPによるRAW現像画像)

さて、本題の両機の機種間比較である。もちろんPENTAX645DはDNG形式をPhotoshop CS4、Camera RAW5.0で現像した画像での比較である。
結構EOS-1DsMKVが検討していると筆者は思う。CanonのDPP現像ソフトの素晴らしさを垣間見た思いだ。しかし、よくよく細かいところを
見てほしい。葉の一枚一枚の形はやはり645Dの方が細かく解像度してるようだ。

PENTAX645DとEOS-1DsMKV RAW画像の比較
PENTAX 645D(DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0) EOS-1DsMKV (DPPによるRAW現像画像)

さて、階調部分のランダムノイズだが、さすがにCanonはほとんどノイズらしきものが感じられず素晴らしい、明から暗への階調を見せている。
ただ、PENTAX645Dの方もEOS-1DsMKVには及ばないものの明らかにカメラ内JPEG保存より改善されている。
やはりCanonは、このあたりの絵ずくりはうまい、C-MOSセンサーのノイズキャンセラー機能がうまく働いて
いると言う説もある

PENTAX645DとEOS-1DsMKV RAW画像の比較
PENTAX 645D(DNG形式Photoshop CS4、Camera RAW5.0) EOS-1DsMKV (DPPによるRAW現像画像)

まさに645Dの高画素をはっきり表した比較だろう。土壁のひび割れの様子や手前の電柱の質感をご覧いただきたい。前回のカメラ内JPEG保存画像よりも
さらに差が開いたように思う。まさに4000万画素とローパスフィルターレスの相乗効果がこの結果をもたらしている。ただ、EOS-1DsMKVの
解像度も決して悪いというわけではなく。とても高レベルでの比較であることを付け加えておく。


感想

今回のテストはPENTAX 645DとEOS-1DsMarkVを用いてできるだけ同一条件で画質比較を試みた。結論的にはCanonのDPPはとても良くできたソフトで明らかに
カメラ内JPEG保存より素晴らしい画質で現像できた。逆の言い方をするとPENTAXはカメラ内JPEG保存の画質が良いという事になる。また、PENTAXの
二種類のRAW形式と現像ソフトで明らかな差が出た事は新しい発見であった。画質的にはDNG形式保存してPhotoshop CS4、Camera RAW5.0にての
現像がより綺麗な画像を生み出す結果となった。しかし、高性能なパソコンや高い画像処理ソフトが必要になり、費用面ではちょっと
厳しいだろう。時間があれば、645D本体に付いてくるPENTAX Digital Camera Utility 4をもう少し使いこなしてみたい。

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